消火器廃棄処分の値段と回収依頼方法は?
消火器の耐用年数と点検

住宅用消火器は住宅用としてのみ設計された消火器のことです。
住宅用の消火器は一般的な消火器のように赤色でなくとも良く、ホースも付けなくて良いとされています。
安全面から構造は蓄圧式のみで、ハロゲン化物消火薬剤、二酸化炭素消火薬剤は使用できません。
原則として使用後詰め替えなどの再充填出来ない構造の使い切りとなっています。
消火器メーカーは住宅用消火器の耐用年数は5年としているケースが多いです。
防火対象物に設置された消火器は常時使用し得る状態か、六ヶ月に一度の点検が義務付けられています。
しかし、住宅用消火器には設置・点検義務はありません。
目安として住宅用消火器は5年、普通の消火器であれば8年を使用期限として交換することが望ましいとされています。
また、エアゾール式簡易消火具は有効期限が3年、消化フラワーは有効期限が2年とされています。
特に加圧式粉末消火器は注意が必要で、容器やキャップに錆・変形が見られるものは絶対使用しないで新しい消火器に交換してください。
過去に事故が多発しており、事故防止のためにも注意が必要です。

消火器の種類と消火器メーカー

消火器の種類として住宅用として使われるタイプは粉末(ABC)消火器です。
身近な消火器として住宅から自治体まで幅広く使われています。
粉末(ABC)消火器は、「A:普通」、「B:油」、「C:電気」火災など、あらゆる原因の出火にすぐれた消火能力を発揮するとされています。
現在最も普及している消火器であり、多くの製造メーカーから販売されています。
家庭用消火器の製造メーカーとしては、
- ヤマト 消火器
- モリタ 消火器
- ミヤタ 消火器
- ハツタ 消火器
などがあります。
住宅用の消火器やエアゾール式簡易消火具など各メーカーにて詳細の商品情報や価格をお確かめください。

消火器の廃棄処分と依頼方法

耐用年数や使用期限の過ぎた消火器の廃棄処分については、購入したお店又は消火器の専門業者に相談・依頼するのが一般的です。
しかしながら最近では消火器メーカーも回収・リサイクルを行っています。
★消火器販売メーカーのリサイクルを利用する
2005年9月8日環境省告示により、メーカー等が広域認定制度を利用して消火器を広域的にリサイクル処理することが可能となりました。
消火器メーカーはお客様の消火器を回収しリサイクルを行なうために指定のリサイクル処理施設へ配送して消火器の再資源化を行ないます。
リサイクル費用は2,310円/1本(税込)です。
注意点は原則として自社製消火器のみを対象としていることです。
各消火器メーカーのホームページにて回収・リサイクル方法が掲載されていますのでご確認ください。
また一部の消火器メーカーでは使用期限切れの消火器の下取りをしてくれるサービスも始めています。
ヤマトプロテックではやはり原則としてヤマトプロテックの消火器のみが対象ですが「下取り」を利用することができます。
下取りは新品のヤマトの消火器を購入することを前提に、廃棄品を無償で回収してくれるという仕組みです。
耐用年数を超えた消火器を処分して、新しい消火器を購入するならばお得な方法です。
また一部販売店でも消火器の下取り制度を取り入れているSHOPもありますので、ヤマト以外のメーカーの消火器をお使いの方は調べてみてください。
また、販売店やメーカーへの問い合わせが分からないという方は、最寄の消防署などにお尋ねください。
